キヨラビが番組内で紹介してもらえるかも・・・というあの1件。
番組の内容は、いろいろなタレントさんが、番組内で紹介された商品を、自前で買うか買わないかを決めるという企画でした。そのうちの商品の一つがキヨラビというわけです。
その番組製作が正式に決まりました!というメールが来たのです。
放送は年も押し迫った、平成23年12月26日の深夜、日が変わった27日の0:10~1:10と決定。四商品の中の一つです。
このころはまだ融資は決定していなかったのですが、よしこれで行ける!!内心ガッツポーズです。
自宅で放送を見ていたのですが、大変いい感じで紹介はしてくださったのですが、果たしてこれが注文につながるかどうか、その時点では全く分かりませんでした。
翌朝、全員が見守る中、パソコンを立ち上げ、受注画面に・・・。
そこにはスクロールしてもスクロールしても注文注文注文。数えることもできません。
嬉しいを通り越して全員茫然となりました。歓声が上がるというより、息を飲みました。
これほんとに出荷できるの?!
代理店さんも同じ状態です。
10日間ほどは電話が鳴り止むことがありませんでした。毎日耳が痛くなるまで受話器を握り、製造、出荷と走り回りました。
5,000件を超える最初の受注分全部を出荷し終わったのは、2か月半後。
定期のご注文もどんどん増えていきました。
それで工場の建築費が払えたのです。奇跡としか言いようがありません。
根拠のない自信があるっちゃぁある(笑)。そうです。なぜか私には奇跡が起こるはずだという確信があったのです。
漫画のドラゴンボールに“スーパーサイヤ人”というのがありますよね。あんな感じになるんですね。あの炎みたいなのが引火していくんです(笑)。
これこそ一生に一度は味わってみたかった「寝食を忘れるほどの・・・」
これがまさに人生の謳歌ですね。
『楽しい命がけ』(笑)。それは奇跡を起こすのです!
無事に新しい工場が建つまでの間ももちろん問題の山というか、ハードルや壁が次々に現れました。製造設備もお手本があるわけでもなく、自分たちで探し、考えるしかないのです。まさしく寝ても覚めても考え続け、挑戦してきました。
到底ここには書ききれない珍騒動や、爆笑事件、感動があり、感謝してもしてもしきれないようなことがたくさんありました。
多くの方に支えられ、社員が一生懸命働いてくれるから今があります。
受けたご恩は絶対に忘れてはなりません。必ずそれに報いる思いがなければ人として恥ずかしいことだと思っています。
私は競争するとか戦うということがもともと苦手です。戦う気がないから勝ちも負けもありませんし、気にもなりません。戦わずに、むしろ助け合って何かを成し遂げることのほうがずっといいと思います。
長い人類の歴史の中で、仕事とは男性の専売特許のようなものでした。私個人の理想を言わせていただくなら、女性は家事をやりつつ出産、子育て、教育などを主にした生き方がいいと思っています。とはいえ一億総活躍などと言われるようになり、社会の流れとしても女性の社会進出はやむを得ないと思います。これほど便利な世の中になると、これまでのような女性の生き方だけでは無理がありますし、人生がつまらなくなってしまいます。
男女雇用均等というより、女性には女性の仕事のやりよう、会社を経営するなら経営法があると思っています。既成概念にとらわれず、女性なりの経営法を見つけ、それを完成できるように頑張って行こうと思っています。